畑の隅っこで
日向ぼこをしているのやら、
ボーっとしているのやら、
どうも、作業をしてはいないようで…。
こんな詩を思い出しました。
おかんはたった一人
峠田のてっぺんで鍬にもたれ
大きな空に
小ちやなからだを
ぴよつくり浮かして
空いっぱいになく雲雀の声を
ぢつと聞いてゐるやろで
里の方で牛がないたら
ぢつと余韻に耳をかたむけてゐるやろで
大きい 美しい
春がまはつてくるたんびに
おかんの年のよるのが
目に見へるやうで かなしい
おかんがみたい
坂本遼
小学国語、詩の授業としてはあまりにも有名な教材です。
絵的には詩とマッチングしませんが、
個人の心象としては相応しいから
この詩が心に浮かんだのでしょうね。
しっとりとした、
深みと温かみのある授業が
久しぶりにしてみたくなりました。
コメント
コメント ( 2 )
トラックバックは利用できません。
何だか読んでいるうちに
涙が出てしまいました。
90歳近いお母様の背中
小さく成っていくような…
私の母と被ってしました。
ありがとうございます。
みなさん、そうですよね。
私も現役で子どもに教えていたころと今とでは
詩の受け止め方も全く違っています。
同居していることもあり、
口げんかはしょっちゅうですが、
毎日元気でいてくれているのは
ありがたいですね。