【肩こり③】
今回はもう一つの肩こりの原因についてお話しいたします。
「身体の脳が不自然な姿勢を学習してしまうこと」
による肩こりではない、もう一つのケースです。
それは、
「身体が必要以上に身構えてしまうこと」
によって起こる肩こりです。
「身体が必要以上に身構えてしまう」
これが肩こりの、もう一つの原因です。
例えば、あなたは鍾乳洞に入ったことがありますか?
薄暗くてどこに道があるか分からない。
ときどきコウモリが飛んでいるみたいだし、何が飛び出してくるか分からない。
それに、迷子になったらそれこそたいへん!
こんな状態のとき、あなたの身体はどういう状態になっているでしょう?
おそらく身構えた姿勢、半身の姿勢になっているはずです。
これはいつ何が起こっても逃げることができ、場合によっては反撃することができる姿勢です。
勘のよい方はもうお分かりかと思いますが、鍾乳洞は現代社会の例えです。
現代社会とは鍾乳洞のように、何が出てくるか分からない油断もスキもない社会なのです。
こういう状況におかれたとき、私たちの身体は反射的に緊張し、身構えた状態になります。
これは外敵から身を守るための本能です。
身構えると無意識に両肩を上げ、いつでも防御の態勢で、動ける状態を維持するようになります。
通常は危険が去れば、このような状態も解除されます。
しかし、何らかの理由で防御の姿勢が続き、弛緩できなくなった状態が肩に集中してしまったのが、肩こりです。
ちょっと混乱してきましたね。
ここで整理しておきます。
◆肩こりの原因 A
「身体の脳が不自然な姿勢を学習してしまう」
これは、
長時間不自然な姿勢を続けること
によって引き起こされます。
◆肩こりの原因 B
「身体が必要以上に身構えてしまう」
これは、
危険が去った後も防御の姿勢を続けてしまうこと
によって引き起こされます。
尚、実際はAとBが複合しているケースがほとんどだと思われます。
また、今回は代表的な肩こりの原因二つをご紹介いたしましたが、それ以外にも様々な原因(例えば食生活…etc)がありますことを、お断りしておきます。
次回は、肩こりの治療法についてお話しいたします。
(つづく)
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