「SINQ感想文コンテスト」 投稿：「継続」

「継続は力なり」
かつて大学受験ラジオ講座というラジオ番組の中で故田島一郎先生が毎回のように言い続けられた言葉です。以来私の人生を規定する言葉といっても過言ではありません。
コツコツ積み重ねる、実現するまでは決して止めない…そうやって継続することで確かにこれまでいくつもの成果を手に入れてきました。とはいうものの、決して思うような成功者にはほど遠い。「まだまだ努力が足りないからなんだ」と思いながらも「一体いつまで頑張り続ければいいんだ」と言っている人、私を含めてとても多いのではないかと思います。

SEAMOというグループが「Continue」という歌の中でこんな風に言っています。

負けたら終わりじゃなくて
やめたら終わりなんだよね
どんな夢でもかなえる魔法
それは続けること
苦しみ　悲しみ　その先見える光　自分の道
ずっとずっとContinue

まさしく我が人生…ちょっと嬉しくて、自身の応援歌としています。凹んだ時に聞くと涙があふれてきて、でももう少し顔晴れると思える…。

「努力は人を裏切らない、だから諦めずにやり続ければ、いつかお天道様がみていてくれるはず」という価値観で過ごしてきたわけですが、最近「思考は現実化する」という本を読んで衝撃を受けました。
あなたの考えていることは目の前に実現している…。そう聞けば「思えば叶う」というから「宝くじに当たりたい」と思えば「宝くじに当たる」と思いますよね。でもそんな簡単なことではないようです。
個別の事象は自分が実現したい世界観の一つの要素として存在している、つまり「努力は報われる」という価値観が実現するということは「努力しなければ報われないという世界が実現している」ということで、努力の量や質と報われることの関係性が平等でなければなりません。
大した努力もしないのに、大きな成功を収めるような人が続出する社会では、努力が報われると思う人がやる気をなくします。…ということは、確かに思考は現実化しているけれど、それはすなわち今後の人生は今と同じで、ずっと努力をし続ける人生だったんだ。努力を継続していれば宝くじに当たってあとは楽々…みたいな人生になることは決してないんだということに気づきます。

そしてもう一つ、必ず成功者の話の中に出てくる、たまたま出会った凄い人の話。スティーブジョブズといえども、スティーブウォズニアックに出会っていなければアップルは存在していなかったとか、我々の身近な成功者の話にも必ずといっていいほど、偶然に出会った人の話がでてきます。
こうした偶然の出会いがなければ結局のところ成功なんてしないんじゃないか。でもそうではなくて、絶え間ない努力の継続がこうした運を引き寄せるんだと考えたいですよね。漁夫の利を当てにして、継続を諦めたら、ただの待ちぼうけになってしまいます。

「継続は力なり」という言葉に出会えたことに感謝。それがどんなに長い道のりであってもずっとずっとContinueしていきたいと思います。

#感想文コンテスト