
読まずに寝れるか!「天幕のジャードゥーガル」
大モンゴル帝国でチンギス・ハン亡き後、皇后側近として宮廷で隠然たる勢力を振ったファーティマ・ハトゥン。彼女はモンゴルに滅ぼされたイラン系の都市の出身で、奴隷としてモンゴルに連行されましたが、当時世界最先端の文明にいた彼女は、その賢さを武器に皇后に見い出され、帝国の政治にまで影響を与えたと言われています。
しかし、失脚後は、魔術を使って宮廷を混乱させたとして、ありとあらゆる罪を被せられ、凄惨な最期を遂げます。
作者は漫画界に彗星の如く現れたトマトスープさん。写真からわかるように、可愛い絵柄ですが、なかなかヘビーな歴史物語です。
元々モンゴルをはじめ遊牧の民においては、女性も厳しい自然の中で労働力となることから、その発言力は高く、後宮の力もかなり強かったと推察されます。
少し変わった、日本では馴染みの薄い、アジアの草原地帯の歴史絵巻を楽しみたい方は、手にとってみてください。
コメント
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。