
読まずに寝れるか!「クジラの子らは砂上に歌う」
この長く苦しい、けれど読者を惹きつけてやまない、ファンタジーが堂々完結しました。まずは、この長く複雑な物語を破綻なく終わらせた作者のストーリー構成力に脱帽です。
【あらすじ】
陸地と砂の海からなる世界で、砂の海を進む島「泥クジラ」。島は、特殊な能力を持ちながら短命の印持ちと、能力はないが長命なため指導者となる無印の人々が住んでいる。ある日、砂の海の中を漂流している少女を助けるが、それが世界を巻き込む大きな崩壊と再生のはじまりだった。泥クジラはなぜ砂の海を進むのか、その動力は、他の人類は。様々な謎が明らかになるにつれ、過酷な運命が泥クジラの人々に襲いかかってきます。
世界の生成の秘密の鍵は泥クジラに。そして始まる世界の崩壊。その時人々はどう生きるのか。
とにかく絵が超美麗。その絵に反比例するような、過酷な物語。けれど、辛い物語の先には、愛と希望が見えてきます。
あまり類似のない、壮大なファンタジーを楽しみたい方はぜひどうぞ。
コメント
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。