「SINQ感想文コンテスト」 投稿:「視点」
「視点」というとキングコングの西野氏が近畿大の卒業式で行った伝説のスピーチを思い出します。わずか15分くらいのスピーチの中に込められたメッセージ性は非常に高く、学生たちのみならず、そこに集まった人たちの感動を呼びました。西野氏は数々の失敗を面白おかしくわざと聴衆に晒らし、ネタにすることによって、失敗した過去を輝かせることができる、つまり過去は変えられるといいます。逆に未来を今どうにかすることは誰にもできないと。一般的には「過ぎてしまった過去は変えることはできないが、未来は努力によって変えられる」というのが常識的。でもちょっと視点を変えるだけで、随分考え方や行動が影響を受け、前向きになれそうな予感がします。西野氏は卒業生たちにエールを贈ります。「失敗はいくらでもやり直せる。だから失敗を恐れずにしっかり現在を生きて欲しい。」
付け加えるなら、タカヒロさんの言うように、未来を基準に今の自分を変えることができればもっと充実した主体性ある自分を創造できるように思います。
よく「コップ半分になったジュース」をどう考えるか…ということが引かれます。もう半分しかないと思うのか、まだ半分あると思うのか。自分の人生の残り時間についても「もうあと20年余りしかない」と思うのか、「まだ20年もある」と思うのかによって、つまりまだある側から見るのか、もうない側から見るのかによって、随分価値が異なるように思えます。ただ、だからといってプラス思考を無理強いすることに価値はありません。本当は残りのジュースを心配しているのに、まだ半分もあると思うことが正しいと頭で理解しているのだとメンタルを損ないます。実際に自然に行動できることには相当なギャップがあるからです。
さらに、他人の視点でものを考えたり、自分を測ったりできることはもちろん大切ですが、それは別に他人に合わせなければならないということではありません。他人の視点を理解した上で、自分自身を確立することが必要だということです。
いろいろな視点を踏まえて自分自身のポジションや方向性を決めていく…そんな柔軟な発想が求められているのではないかと思います。
コメント
コメント ( 2 )
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これも発想の転換ですね!この考え方はこの感想文コンテストや宝探しゲームなどの企画にも通じるところがあります。配信してきた過去の埋もれてしまった記事を、新たな企画を通じて再注目させその価値を復元、もしくはそれ以上の価値を生み出すことができるということをお伝えできればと考え企画を提案いたしました。今回は記事にフォーカスさせていますが、これはあらゆるすべてのことにも適応できる考え方だと思っていますので、皆さんの活動に役立てば幸いです!
ありがとうございます。
今回の記事…全ていろいろ共感しました。埋もれさせてしまうのは勿体ない。でも書いた本人がもう一度同じことを書くのは難しい…。という意味でとても素敵な企画ですね。
感想文を書くためには少なくとも元を書いた人の視点を理解する必要がありますよね。その上で自分のポジションを示す。最近の日本人には忘れられがち、つまり視点が淡白なんじゃないかと不安に思うことが多いです。