★バリ日記② 祈り
少女の祈りは、毎日、
早朝と夕方はじまる。
「あーだ、こーだ」と
身振り手振り付きの
日本語風英語もどき、
時々インドネシア語仕立て、
そんなおっとどっこい、
あっち向いてホイ風な
国際交流しながらの仕入れは、
ミトコンドリアがいくらいても
足りないくらい疲れる。
そんなとき、道路脇の
「神棚」かな、静かに
祈りを捧げる少女の姿は
心のササクレをほどいてくれる。
バリ人のワヤンくんと
いつも一緒に出かけるが、
彼のクルマの中は、
祈りのお供えが
積み重なって崩れてきそうだ。
「大丈夫です、賢治さん。神様は
そんなことでは怒りません」。
ま、毎日、手を合わせているだけ、
素晴らしいともいえる。
バリヒンズーも、
日本と似ていて、
神がいると思うところに
神がいる、という考え方らしい。
同時に悪霊がいると思うところに
悪霊がいる。
だから、バリは気になる地べたにも
「悪霊さん、邪魔しないでね」と、
祈りを捧げる。
ボクが泊まってた
ホテルの入口で、
毎日、スタッフが祈りを
捧げていた。
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