【肩こり⑤】
前回は「一般に行われている肩こりの治療法(対処法)」について、お話しさせていただきました。
今回は、無痛自然療法による肩こり解消法についてお話しさせていただきます。
唐突ですが、皆さんはダンゴムシ(団子虫)って、
ご存じですか?
人家周辺でよく見かけますよね。
刺激を受けると丸くなる習性をもつ、あの虫です。
丸くなるのは、敵に対する防御の姿勢と考えられています。
実は、人間の身体にも同じような仕組みがあるのです。
(虫と比較されて気分を害しないでくださいね(^_-)
危険を察知すると、脳(身体の脳)は筋肉に緊張を命じ、防御の態勢をつくります。
これは外敵から身体を守るための本能的な働きです。
熱い物に手を触れたときに、瞬間的に手を引いてしまうのと同じような、本能的な動きです。
肩こりに対して、前回お話ししたような、強く「揉む」「叩く」という刺激は、実は身体にとっては「攻撃」と感知されてしまうのです。
すると、脳は身体を守るために、より一層筋肉に緊張を命じてしまうというわけです。
これがいわゆる「揉み返し」と言われる現象です。
考えてみたら、分かりますよね。
犬や猫に対して揉んだり、叩いたりしたら、彼らは怒るか逃げるかします!
人間の身体も生物学的には犬や猫と同じです。
やはり、揉む、叩くという刺激に対しては、身を固めて警戒してしまうのです。
そこで、無痛自然療法ではどのようにして緊張を解いていくかと言いますと、
身体にやさしいシグナルを送り、
「安心」させてあげるのです。
筋肉を動かしながら、優しく触ったり、撫でたり、ゆったり揺らしたりします。
このような優しい刺激により脳は安心し、筋肉の力は自然と抜けていくようになり、肩こりは解消していくのです。
ダンゴムシは「危険ではない」と感じると、
丸くガチガチになった身体を伸ばしていきます。
犬も軽くなでてやると、目を細めて気持ちよさそうです。
これが、自然界の法則なのです。
無痛自然療法は自然の法則に則って、身体をゆるめ、自然治癒力を高めていくのです。
次回は、肩こりの予防法についてお話しいたします。
(つづく)
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