【肩こり②】
前回、肩こりの原因は大きく二つあるとお話ししました。
そのうちの一つが、
「身体が不自然な姿勢を学習してしまうこと」
による肩こりです。正確には、
「身体の脳が不自然な姿勢を学習してしまうこと」
による肩こりです。
竹材などを、力を加えて長い間曲げたままにしておくと、力を抜いても曲がったままになってしまいます。
しかし、ここでいう学習とはそれとはちょっと違います。
学習してしまっているのは身体ではなく、身体の脳です。
不自然な姿勢を「身体の脳」が学習してしまい、筋肉に緊張するように「命令」し続けてしまっているということです。
どう違うかといいますと、長時間曲げたままにして、曲がったままになってしまった竹材を真っ直ぐにするためには、再度反対側に曲げれば(外圧を加えれば)元に戻ります。
では、不自然な姿勢を学習してしまった身体を元に戻すには、反対側に反らせたり、或いは揉みほぐしたりと、外圧を加えれば元に戻るか?
答えは、No!です。
実は、不自然な姿勢(形)を覚えているのは、身体ではなく身体の脳だからです。
脳が不自然な姿勢(=緊張した状態)を学習してしまい、身体に対して四六時中、緊張を命じ続けてしまっている以上、外圧を加えてむりやり揉みほぐそうとしても、緊張は解けないのです。
ちょっとややこしい話になってしまいましたが、具体的には次のようなことです。
例えば、私たちが事務仕事や勉強などで、肩を少し上げた姿勢(肩に力が入った姿勢)を長時間続けていたとします。
すると身体の脳がその姿勢を学習してしまい、意識して力を入れようと思わなくても、自然と力が入った状態になってしまいます。
知らず知らずのうちに肩に力が入ってきて、力を抜こうと思ってもなかなか抜けなくなります。
意識とは関係なく、脳が筋肉に力を入れるように命令を出してしまい、なかなか力が抜けないのです。
こうなると、四六時中筋肉を使っていることになってしまいます。
その結果、疲労物質がたまり、筋肉が硬くなり、硬くなることで血管が細くなり、ますます疲労物質が排出できなくなる・・・と悪循環が起こります。
そして、脳への血流が不足すると頭痛やめまい、吐き気、いらいら、眼精疲労、集中力不足などの症状が起こるようになります。
これが肩こりの正体です。
ここで、知っておかなければならないことは、肩こりに対して揉むとか叩くなどの外圧を加えて治そうとするのは、曲がった竹材に力を加えて元に戻す行為と同じであるということです。
揉んだり叩いたりしても、すぐに揉み返しが起こり、肩こりが解消しないのはその為です。
実は肩こりの原因は「脳の学習」にあったわけですから、身体に緊張を命じ続けている脳に対して、「緊張を命じなくてもいいんだよ」ということを知らせてあげることが必要だったのです。
緊張を学習してしまった脳に対して「安心感」を与え、本来のリラックスした状態を再学習させることにより、肩こりは簡単に解消するのです。
ちょっと、まとまりがなくなってしまいましたね。反省(^^;)
簡単に言いますと、要するに
身体というモノにアプローチするのではなく、
(身体の)脳にアプローチしなければ
肩こりは解消しない、ということです。
次回は、肩こりのもう一つの原因についてお話しいたします。
(つづく)
コメント
コメント ( 1 )
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なるほどです
昨日は ありがとうございました
(*^_^*)