全ての体験が知的所有権として価値がある世界へ
私はIT業界に長く従事してきましたが
以前から体系化したいと温めてきた構想があります。
それはユーザーの体験に価値を持たせ、
それを情報化し多くの方へ共有化させることで収益を発生させる環境を構築するということです。
分かりやすく表現すると、メンバー自身の体験に知的所有権が与えられ、
その情報を活用した人たちからインセンティブが獲得できるシステムです。
そして私の考える一連のシステムは次の方程式で表現することができます。
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情報の価値=情報の質(体験) / 時間
収入=人脈×受け手の需要×情報の価値
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情報の価値は時間の経過に伴って少なくなっていき、最新の情報をできるだけ早く多くの方に伝えることで、
その価値を減らさず多くの利益をもたらします。
その情報を必要としている多くの方に伝達して消費が起こることで収入が発生します。
これからの時代は全て自分自身の作り上げたものに価値を持たせることで
ビジネス展開が可能となっていくのではないかと思っています。
このようなビジネスモデル・経済環境を今から15年以上前に
日本でも3本の指に入る天才プログラマーの鈴木健さんが提唱していました。
鈴木さんはスマホアプリでおなじみのスマートニュースの代表取締役会長でもあります。
彼は新しい貨幣のモデル「ピクシー」を仮想空間に作り上げ注目を集めました。
近代の社会は国民国家を典型として、メンバーシップを厳密にすることで内と外を明確に区分してきました。
それが行き詰まりを見せ、また一方でインターネットにより社会がフラット化していくとの見方もありますが、
鈴木氏はむしろ中間の形態である「なめらかな状態」に注目しています。
なめらかとは、内と外の区別はあるが、それが緩やかにつながっている状態です。
国家のような公と、個人の間に、ゆるやかな「共」の概念を生み出す。
あらゆるものを私有と公有に振り分けるのではなく、ゆるやかに共有する。
このような考え方に基づく新たな社会像を提示できないかというのが鈴木氏の問題関心であり、
その後に具体的なアイディアとして「伝播投資貨幣ピクシー」を考案したのです。
伝播投資貨幣システム・ピクシー(PICSY:Propagational Investment Currency System)とは
どういうものなのかご紹介します。
まず製造業を思い浮かべてみましょう。数字は適当ですが、70円で仕入れたものを加工して100円で販売すれば、
30円が粗利となります。70円の中間財を作っている業者も、元は40円で仕入れて加工したものかもしれません。
会社間の取引においては、ある取引の影響は次の取引に及びます。
そういった影響関係を、会社間の取引だけでなく、すべてのものに適用してみるというのが基本的な発想です。
外食のような消費財であっても、労働者にとって次の労働を生み出すための中間財であると考えるわけです。
計算方法としては、例としてA・B・Cの3人の取引を想定する。
AさんがBさんに0.2の価格で財を売る。次にBさんがCさんに0.3の価格で財を売る。
Bさんが売った財の価値はAさんが売った財の価値を含んでいると考え、
0.2×0.3=0.06がBさんとCさんの取引におけるAさんの貢献分ととらえます。
鈴木氏はこれを良い医者と悪い医者の例で表現しています。
通常の貨幣経済においては、悪い医者は過剰な薬を投与することで儲けることができ、
良い医者は不要な薬を売ることなく患者をすぐに治してしまうので、あまり稼ぐことができません。
ここにPICSYを導入すると、患者の具合が良くなり社会に貢献すると、
医者の貢献分が増えていくことになるのですが、
患者が治らずベッドで寝たままであると、そのような貢献分が発生しません。
こうして、医者が患者の将来を考えて治療することにインセンティブが働いていくわけです。
社会制度を設計する上で、社会の利益と個人の利益をいかに調和させるのかは非常に重要な視点です。
社会にとって望ましくないが個人には利益があるような場合(盗みなど)、
違反者に刑罰を科すなど何らかの強制を働かせる必要がありますが、これにはコストがかかります。
盗みや殺人などの犯罪であればコストをかけてでも断固として取り締まらなけばなりませんが、
例えば消費税引き上げの際に見られた下請けに負担を転嫁するといった場合、
どこまでが転嫁か判別するのは難しいです。
転嫁はダメだという法律を作ったとしても実効性が担保されず、
法律を作っても掛け声に終わる典型的なケースだと思います。
強制ではなく、インセンティブに働きかける方が有効である場面は多いと考えます。
社会にとって望ましいことが個人にとっても望ましいことになれば、
それは強制によらなくても自然とその望ましい状態に近づいていく。
その点で、ピクシーは通常の貨幣よりも望ましい社会状態を広範に実現できる、優れたコンセプトだと言えます。
とはいえ、ピクシーの実現性を考えた時に、
誰が誰に財・サービスを提供したかがすべて記録されなければなりません。
それを都度記録し、確定申告のような形で提出させたら、莫大な手間がかかり、現実的と言えません。
ですが、これにブロックチェーンの技術を用いたらどうなるでしょうか。
ブロックチェーンは取引がすべて自動的に記録されるため、プログラムによってPICSYのコンセプトを内蔵させ、
価値の伝播を自動的に計算することが可能となるのではないかと考えます。
ピクシーにおいては、自分の財・サービスが本当に取引相手、
ひいては社会に役立つことを考えることが自身の利益につながる。
神の見えざる手が真に働く社会を実現できるかもしれません。
SiNQが目指す世界とはまさにこのような世界なのかもしれません。
SiNQ管理人
コメント
コメント ( 25 )
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情報の価値には本来様々なパラメータが存在しています。
皆さんには分かりやすくお伝えするために
情報の質が時間に反比例することだけをご紹介しました。
実はこの情報の価値にはその情報を提供する方との
信頼関係によってその価値は増減します。
つまり情報がやり取りされる相手のことをより信用していれば
その情報は価値あるものになるとなるということです。
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情報の価値=情報の質×信用/時間
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情報を受け取ったり配信したりする際に
その相手と信頼関係が醸成されていなければ
どんなに情報の質が高くてもその価値は
ほとんど無いに等しいということです。
SiNQは私の会社で私が作り上げたシステムですが
どんなに情報を配信しても参加しているメンバーの大半に情報がリーチしないは
インターネット上で緩やかにつながっているだけの関係で
信頼関係が醸成できていないことが主な理由です。
もちろんインターネット上でも信頼関係が醸成されるような
様々なコミュニケーションを投稿やコメントを通じて継続的に行っていますが
リアルな人間関係に勝るものはありません。
皆さんの役に立つためになる情報だったとしても
それを誰から聞くかでまったくその価値は変わってしまうということです。
例えば事実とはまったく違った形で解釈して情報を伝えることは
本来、情報の質が低くなるはずなのですが
信頼関係が醸成されている方から聞くことでその情報の価値は高まります。
冷静に考えれば明らかにおかしな情報であったとしても信用している方から話を聞くと
ついついその話に乗ってしまうという経験が皆さんそれぞれあるのではないかと思います。
つまり情報の価値はやり取りする相手との関係が大きく相関します。
SiNQではこの信用、信頼というキーワードが何度も登場します。
情報をより価値ある状態で伝えるためには
信用の獲得、信頼関係の醸成がもっとも重要であることを
再確認していただければと思います。
以前、読ませていただきましたが、更に読んでも
それでも大まかにしか理解できていません
ピクシーがブロックチェーンで実現出来たならば、凄い事になりますね!
もう壮大な世界です!!
もはや、労働と感じない取引もあるのだろうなと思いました^^
初めは小さな事柄から始まったとしても、最終的に莫大な利益が生み出されている事って、この世の中には、既に数え切れないほどたくさん存在してしているのでしょうね!
SiNQが目指す世界がそういったイメージである事を描きながらこれからも利用させて頂きます
この素晴らしい環境をご提供いただき本当にありがとうございます☆
nailsalonluciaさんへ
鈴木健さんの考えるなめらかな社会を実現するためのアルゴリズムを理解することはとても難しいことだと思います。貢献や信用という抽象的で目に見えないものを数値化しインセンティブとして与えることで世の中が変わるのではないかという提案です。あらゆるものが数値されるということは表面化するということになりますので様々な分析に活用が可能です。SiNQのランクアップ制度もこのような考え方に基づいて導入しています。普通のSNSでは自分の活動の評価をフォロワーの数や記事へのいいねの数で判断することになりますが、それらは全体を表しているわけではないのでSiNQではあらゆるアクションを点数で評価し積み上げていくことでどの程度自分が貢献しているかを確認できるようにしています。またランクアップすることでそのランクに見合ったような投稿の質にこだわりを持つように自然となっていくというわけです。
なるほどですね
SiNQのランアップ制度はとても興味深く気になっていました☆
スピードは亀状態ですが、日々自分のペースで投稿したり、SiNQのメンバーさん達とコミュニケーションを取ることはとても楽しいです^^
利用すればする程、SiNQを身近に感じられるようになっている自分がいます
最近、私の個人インスタグラムにSiNQのリンクを貼りましたら、私の仕事繋がりのセラピストさんにSiNQを使わせてもらうにはどうしたらいいの?と聞かれましたので、アカウント登録のリンクをご紹介しました
こうして、次々にたくさんの人達とSiNQ繋がりが増えて行くとどんどん楽しくなっていくなと思います!
SiNQは皆さんが参加しているだけで自動的に成長できるようなアルゴリズムが実装されています。その一つがランクアップ制度になります。またSiNQを活用することで誰でもコールドマーケットを開拓し新しいコミュニティを形成することができます。まずはSiNQを活用してゆるやかにコミュニティを形成して、信頼関係を醸成し、自然に流通が起きていくような環境を作り上げています。
何度も読み返しましたが、まず数式の内容からしてイメージできない状況です。
前回は完全にスルーでしたので、僅かながら進歩はしたのかも知れません。
最後のところに関連して、みんなのためになる結果を出した場合だけではなく、そう言う意欲があったり実際に努力している人にも成果が還元される社会であればいいという思いは、以前からぼんやりと持ってはおりました。
つどちゃんへ
このようなアルゴリズムは一般の方には理解しづらいかと思います!理解できなくてもなんとなく感覚でとらえていただければよいかと思っています!
了解しました。
暫く温めておきます(^^♪
この記事は正直言ってピクシー自体がよく理解できていない事も含め、壮大過ぎて今の私にはあまりピンときませんでした。
ただ、情報の価値=情報の質(体験)/時間
収入=人脈×受け手の需要×情報の価値
に関してはなんとなく実感しています。
社会では、いかに新しい正確な情報を早く知ることが大切で、その情報を元に行動できる人と、出来ない人では結果に明らかに違いがでる。これは体験としてよく理解できます。
情報は新しくないと意味がない。でも、新しすぎても実現しにくいものもあり、その選別がまだまだできておらず、自分の価値を高めないと選別もままならないと感じているところです。
石田尚見さんへ
この記事に関しては私が体系化をしてきた情報力学のアルゴリズムの基礎的なもの紹介しているので、すこし分かりづらい内容になっているかと思います。サロン研修でも少しこの点には触れるのですが、情報もエネルギーを持っていると仮定した場合、そのエネルギーがどのように別のエネルギーに転換していくかというのを考えていくわけです。抵抗を減らし、さらには増幅させるにはどうすればよいかというのをこれらの考え方に基づいて情報をコントロールしていきます。
奉仕と、貢献でITで仕組作り
時代変われど
報酬に弱いのか
弱いよなぁ‥
けれど、見えない報酬は善きかな
それを積み重ね
廻り巡りて
又人様に御返し出来ると
嬉しいね
関わる人達に
少しでも力になればとの
想いは
切なくじんじんします、
此のようなお方と、
少しでも関われた事に感謝いたします。
そっと寄り添い
皆の力になってくださいまし。
島公子さんへ
どこまで体系化することができるか
ものすごく時間のかかるプロジェクトではありますが
このような考え方を元に行動できるメンバーを集めることができればと思い
SiNQをスタート致しました!
同じ価値観を共有できるメンバーで社会に役立つ活動をしていければと思っています!
ボヤキの様な
コメントにもお返事頂き
ありがとう御座います。
コメント頂いて
この様なお考えをお持ち
の、まして、ちやんと
実行されているお姿に
感動致しました。
関わらせて頂いた縁に
感謝、
又そのお考えに賛同
何も出来ないですが
せめて、一服の安らぎを
此からも発信して参りたいと思います。
ありがとう御座いました
島公子さんへ
いろいろな構想を口にすることは誰にでもできることですが
それを体系化して実際に形にすることは別次元です。
また出来上がったものに対して意見をすることは簡単なことですが
何もないところから生み出していくことは大変難しいものです。
このプロジェクトの本質が参加されているメンバーの方々すべてに
共有できることを期待しています!
是非SiNQで積極的にアクションしてみてくださいね!
とても深く、落とし込みが
直ぐには、出来ないので
何度も読ませて、頂きたいと
思います。
今回は…
これからの時代は全て自分自身の作り上げたものに価値を持たせることで
ビジネス展開が可能となっていくのではないかと思っています。
とこのフレーズが、風の時代の感覚
にマッチングしてると感じました。
今日の福岡の説明会においても、
病院のオーナー制度等、今まで、無理だと思う事が、そうではないと示され、明らかに、他の企業とは違うと、深く思いました。
縁故募集でという大変なご縁を頂き、
本当に感謝しております。
SINQ という特別な空間の中で、
経営者の方の投稿から、ビジョンや、
方向性を見て、感じる事出来るので、
投稿を読んでいくことで、意識の
共有化が出来るのは本当に
素晴らしいと思います。
これも、これも、アイムス
となる程近い未来の為にも
微力ながら私は、
SINQ という天翔船の中に
共に幸せを分かち合える
沢山の仲間をお連れしたいと
思います。
西川 寿美子さんへ
なかなかこのような考え方や価値観が理解されずにこの20年を過ごしてきましたが
ようやく理解していただけるような時代にパラダイムシフトしつつあると感じています。
新しい価値観に対して共感をしていただける多くの人たちが
SiNQに集合することを期待しています!
もう10年位前の話しですが、健康の為にノニジュースを取り入れた時に、ある方から、メタバースのような構想を聞いた事が有ります。その時は、そんな世界が来るということを考える事は出来ませんでした。前回の福岡の説明会で、ノニ(モリンダ)をされてたと伺い、何かのご縁なのかなと感じました。
パラダイムシフトを推し進める考えの方々を集めてSINQ で加速させる
なんとなくですが自分の役割が見えて来ました。
コメント欄はこんな感じで使う物でもあるんですね。
西川 寿美子さんへ
大学在学中に起業してITをベースに事業展開をしてきましたが
設立当初にネットワーク企業のシステム構築に携わったことから
この業界と接点を持つようになりました。
モリンダは未上陸時からの立ち上げメンバーとして活動してきましたので
大変お世話になった企業です。
当時はメンバーとしての活動だけではなく
ネットワーク企業向けのコンサルティングファームを作り
月刊誌を出版してプロモーションのアシストを行ったり
報酬プランや商品管理のシステムを作ったり
販促物の製作やトレーニングなどをワンストップで提供していました。
ネットワーク企業を運営していたこともありました。
25年も前の話になりますので最近はお話しする機会も減りましたね。
また機会があればその当時のお話ができればと思います!
大学在籍中に起業される。今の時代ではその様な方々は多いですが、まだ時代的に何かと、壁が
沢山あったので無いかと
想像が出来るのですが、
そんな当時のお話し等
読んでみたいと思います。話しもありがたい
ですが、やはり文字だと
好きな時に好きな場所の
所を見て、何度も確認する事が出来ます。
電子書籍でも良いですし、そんな書籍化した物が読める図書館みたい
所をあれば、利用する
人がいれば、ある意味、覚醒される方々も多く
出てくる可能性は有りますね❣️ユダヤ人の教えを私はかなり年齢になり
知りましたが、実戦されて、体験された企業トップのノウハウ、伝授は
やはり難しい物でしょうか❓お時間無い中でも
投稿され、その内容を
見ていても、本当に伝えて行こうとの思いが、クールな文章の中でも、熱く伝わるので、そう思いました。
今まで、輝くスターの影で、支えていた人達にも、その貢献度で光が当たる、本当にそんな社会を作り上げれると思えば、ワクワクします❗️
自分の夢や志を諦めずに、実現する人も素敵なら、それを我が事の様に喜んで応援する人も素晴らしいと感じれる人が増えていく社会にする事ですね❗️
素晴らしいですね。
そんな社会になったら良いな!と、
言うか!そんな社会にしたい人の喜びを喜びとすることを!
れんこんさんへ
理想の社会を目指して今できることをコツコツと進めていければと思います!
北村夫婦(ヒロカズ&真由美)さんへ
インセンティブが働かなくてもこのように動けるような人たちにあふれる社会になれればいいですね!
良い医者と悪い医者の例は、本当に分かりやすい!
貢献度の高い人のインセンティブが高くなる仕組み、それがSiNQが目指している、神の見えざる手が真に働く社会だと明確にイメージされておられる事に、感動が溢れます!
全ての取引を自動的に記録し、改ざん不能なブロックチェーンの技術があれば、可能ですね❗️
「ユーザーの体験に価値を持たせ、
それを情報化し、多くの方へ共有化させることで収益を発生させる環境を構築すること」
SiNQに関わる、皆んなの日々の投稿で実現出来ます❗️
北村夫婦(ヒロカズ&真由美)さんへ
このようなシステムが実現できるとユニークな社会が生まれるのではないかと思っています!
例えば大谷選手を支えてきたスタッフやよく通っていた飲食店なども
彼の活躍に貢献したということでインセンティブが入ってくるというわけです(笑)
なかなか実現することは難しいとは思いますが
そんなイメージで行動することが重要ではないでしょうか。